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その②

「志望校別クラス」では“志望校に”合格できない!?


大手予備校には、志望校別クラスが存在します。

難関国公立コース・国立コース・早慶コース・GMARCHコースなど、志望校合格に特化させたクラスです。

しかし、そのクラスに入って1年間勉強しても”志望校”に合格できない場合が多々あります。

志望校別クラスは、クラス編成とカリキュラムに大きな問題点を抱えているのです・・・。

「志望校別クラス」に存在する大きな落とし穴とは

最近では、ほとんどの予備校が「志望校別クラス」を導入しています。
受験生に人気がある大学に特化させるためです。

大半の受験生の志望校が

のいずれかに当てはまるのではないでしょうか。

そのため、予備校が受験生のニーズに合わせて「志望校別クラス」を導入したのです。

自分の志望校に合わせた授業を受け、少しでも合格する可能性を高めるために入る「志望校別クラス」。
しかし、この「志望校別クラス」にも落とし穴があるのです。

【第1の理由】”分かりやすい授業”だからこそ、気が付かない罠がある

早慶志望といえば、自分が今どんなレベルでも早慶クラスになります。

早慶クラスとは、どういうクラスかというと、
現役生も既卒生も同じクラスなうえにいきなり基礎を飛ばして早慶レベルの講義から始まります。

さて、あなたはいきなり早慶レベルの講義を受けて理解出来ますか?

英単語も良く覚えていない状態で早慶の長文問題を解説されて理解できますか?

…おそらく、理解できるでしょう。
「理解できてしまう」のです。

プロが分かりやすく説明してくれるからです。

ここが大手予備校の「強み」であり「落とし穴」なのです。

ではここで質問を変えましょう。
「授業で理解したことを実際に一人で問題演習する時に発揮することは出来ますか?」

おそらく出来ないでしょう。

単語から理解していかなければ「一人で長文読解」をすることなど出来るはずがありません。
それなのに、集団授業に「単語暗記講座」はありません。
多くの予備校で、単語の暗記は生徒に任せているんです。

だから、英語の一番の基礎である「単語」をしっかりと覚えられない生徒が増える。
数学の一番の基礎である「公式」をしっかりと覚えられない生徒が増える。

ここで講師の質が低ければ「わからない」ということに自分で気づくかもしれません。
ですが、実際の大手予備校講師の質はかなり高いものとなっています。

だから基礎を自分でしっかりと定着させることができた生徒は「成績がどんどんアップ」しますが、

基礎が定着しないまま “質の高いハイレベルの講義” を受講した生徒は「わかった気になる」のに「成績がアップしない」のです。

【第2の理由】志望校別クラスの第一志望合格率は10%未満!?

さて、では基礎がない受験生が大手予備校で勉強を続けたとして、合格する可能性はどれほどなのでしょうか?

Ⅰ<志望校別クラスの構成>

文系早稲田クラスを例にとってみましょう。
まず、「文系早稲田クラスには、基礎が出来ていない受験生でも入ることができる」という事実を知っておいてください。

クラスに入る方法は主に2つです。

  1. 予備校側から予備校の模試などの成績上位者に向けて行われる「入塾のお誘い」を受ける
  2. 志望校別クラスの選抜試験を受け、合格する

1.は全体の約5%を占めます。
大手予備校が過去の莫大なデータから算出して「この人は確実に合格できるだろう」と思った受験生に招待状を送ります。
つまり、「合格率80%以上」の受験生ですね。

招待状を受け取った受験生は、ほぼ無料で入塾できて、無料で授業を使うことができます。
大手予備校も合格実績を出さなければならないので、合格が確実な受験生を自分の校舎に通わせたいのです。


2.は全体の約95%を占めます。つまり、一般的な受験生です。
みなさんもこの層に入るのではないでしょうか。

この層の受験生は、さまざまです。

など幅広く分布しているのです。


要するに、文系早稲田クラスには大きく分けると

  1. 「合格可能性 80%以上」・・・ほぼ確実に合格できる受験生
  2. 「合格可能性 79~50%」・・・この先で伸びたら合格できる受験生
  3. 「合格可能性 50%未満」・・・このままでは合格が難しい受験生

の3タイプの受験生で構成されています。

図でまとめると以下のようになります。



単に「志望校別クラス」と言ってもこのように幅広い受験生が混在しているのです。

みなさんは何番の受験生でしょうか。

③の受験生はここから厳しい現実を見ることになりますので、続きを覚悟して読んで下さい。


Ⅱ<早稲田大学 社会科学部の受験者層>

次に、毎年受験生に人気で倍率の高い早稲田大学 社会科学部を例にとって、いかに合格が難しいものか実際のデータを元に計算してみましょう。


例年、合格者が約1500人です。それに対して、志願者が約13000人です。

それでは、ここで受験生ならみんなが気になるであろう合格率を出してみましょう。
「志願者÷合格者=倍率」の公式を使って出してみます。

早稲田大学 社会科学部の場合、
「13000÷1500=8.66...」となります。
つまり、8.6人に1人しか合格できないことになりますね。
100人いたら11.6人程度しか受かりません。
さすが最難関大学ですね。とても大きな壁です。


Ⅲ<志望校別クラスでの合格率はたった○%!?>

それでは上の「志望校別クラスの構成」と「早稲田大学 社会科学部の受験者層」の2点を両方同時に考えてみましょう。



大手予備校の文系早稲田クラスの人数を100人としましょう。
文系の早稲田クラスの人は第一志望で無くてもほぼ全員が社会科学部を受験することになります。

まず①の上位の5人のうち80%は合格できます。つまり、ここで4席は確保されてしまうわけですね。
すると、残りの合格できる人数は確率で考えると、あと7人程度です。

この7人の枠を95人で争わなければなりません。
ここで再び、
「一般的な受験生÷残りの合格枠=倍率」の公式を使って出してみます。
「95÷7=13.57...」となります。

つまり、早稲田大学 社会科学部の場合、大手予備校の文系早稲田クラスに通っている一般的な受験生で合格する人は13.5人に1人となるのです。

よって、一般的な受験生は、大手予備校の志望校別クラスに入った場合、合格率がおよそ7.36%になります。
合格率80%を超す受験生がいる中に合格率たった7.36%で挑んでいくのです。

並大抵の努力では合格が難しいのがわかって頂けたと思います。

さて、もともと合格率が低かったの受験生は、成績の良い受験生を抜かさなければなりません。

しかし、前回「プロの授業」では差がつかない!?で説明したように、
集団授業では成績アップのスピードが遅く、基礎学力をつけるための最適な勉強ができません。


以上の理由から、一般的な受験生は志望校別クラスに入っても合格が大変難しいということになります。


どうでしたか?

ここまで読んでも、あなたにはこのまま同じ勉強を続けていても合格できる自信がありますか?